キス釣りって、藻が多いとまったく釣れない…そう思っていませんか?
私も最初は、藻=避けるべき場所だと思っていました。
でも、実は藻のある場所こそ、良型キスの狙い目だったりするんです。
藻と聞くとネガティブな印象があるかもしれませんが、ちょっとした工夫と知識で、その“困りもの”が味方に変わります。
この記事を読むとわかること
- キス釣りで出会う海藻の種類と、それぞれの特徴
- 藻に引っかからないための仕掛けと竿の扱い方
- 藻場でも釣果を上げるための具体的なテクニック
- ベテランが選ぶ“藻が多い=チャンス”なポイントの見つけ方
この記事では、キス釣りと藻の関係性をくわしく解説します。
キス釣りでの藻との付き合い方で釣果が変わる!知っておくべき基本と誤解

藻場は釣果を下げる要因と考えられがちですが、実際には良型キスの好ポイントとなることもあります。藻との正しい付き合い方を理解することで、釣果を向上させることが可能です。
- キス釣りで出会う海藻の正体とは?種類別に見る特徴と釣りへの影響
- 藻に引っかかる原因は何か?仕掛け・潮流・ポイント別に解説
- 藻が気になるときの正しい対策とは?初心者にもできる工夫
- 海藻天秤の活用術|藻場でも釣果を出すための武器
キス釣りで出会う海藻の正体とは?種類別に見る特徴と釣りへの影響
キス釣りで遭遇する海藻には、釣果に影響を与えるさまざまな種類があります。
特に「トロロ藻」と呼ばれる繊維状の海藻は、仕掛けや餌に絡みやすく、釣りの効率を低下させる要因となります。
この藻が仕掛けに付着すると、餌が隠れてしまい、キスの食いつきが悪くなることが報告されています。
一方で、海底に定着した海藻や岩礁などの「変化」のある場所は、キスが好むポイントとされています。
これらの場所は、餌となる小動物が豊富であり、キスが集まりやすい環境を提供します。特に大型のキスは、身を隠せる藻場や岩場を好む傾向があります。
藻に引っかかる原因は何か?仕掛け・潮流・ポイント別に解説
キス釣りで仕掛けが藻に引っかかる主な原因は、仕掛けの構造、潮流の影響、釣りポイントの選定にあります。
特に、固定式や誘導式のL型天秤は、天秤のアーム部分に海藻が絡まりやすく、リーリングが重くなるだけでなく、魚信の感度も低下します。
これに対し、オモリと天秤が別になった半遊動天秤を使用することで、藻絡みを軽減することができます。

また、仕掛けの全長を短くしたり、針数を減らすことで、藻絡みのリスクを軽減できます。例えば、連続仕掛けを使用することで、仕掛けの絡まりを防ぎつつ、釣果を維持することが可能です。
潮流の速い場所では、仕掛けが左右に流されやすく、藻に引っかかるリスクが高まります。
このような場合、仕掛けを早めに巻き上げることで、藻への絡まりを防ぎつつ、キスを釣り上げることができます。
さらに、竿の操作も重要です。竿を立てて引くことで、仕掛けが海底から浮き上がり、藻への絡まりを防ぐことができます。
特に、藻が多い場所では、竿を垂直に立てて引くことで、藻への引っかかりを軽減できます。
正しい対策とは?初心者にもできる工夫
仕掛けの工夫として、全長を短くし、針数を減らす。
こうすることで、藻への絡まりを軽減できます。また、半遊動天秤を使用することで、天秤への藻絡みを抑えることができます。
次に、ポイント選びが重要です。海藻が黒く見える場所を避け、砂地が広がるエリアを狙うことで、仕掛けの絡まりを防ぎつつ、キスの好む環境を選ぶことができます。
さらに、竿の操作も効果的です。竿を立てて引くことで、仕掛けが海底から浮き上がり、藻への絡まりを防ぐことができます。この方法は、藻が多い場所でも有効です。
海藻天秤の活用術|藻場でも釣果を出すための武器
藻場でのキス釣りでは、仕掛けが海藻に絡まりやすく、釣果に影響を及ぼすことがあります。このような状況で有効なのが「海藻天秤」の活用です。
海藻天秤は、天秤のアーム部分に海藻が絡みにくい構造を持ち、仕掛けの操作性を向上させます。

特に、オモリと天秤が別になった半遊動天秤は、藻絡みを軽減し、快適な釣りを実現します。
また、海藻天秤は材質や形状にも工夫が施されています。例えば、硬質のステンレス素材を使用し、アームを短く設計することで、飛距離を確保しつつ、藻への引っかかりを防ぎます。
さらに、シンカーの形状を涙型にすることで、砂浜での引き抵抗を減少させ、仕掛けの操作性を向上させています。
藻場は大型のキスが潜む好ポイントでもあります。海藻天秤を活用することで、藻場での釣りをストレスなく楽しむことができ、釣果の向上が期待できます。

藻が多い場所は実はチャンス?ベテランが選ぶ好ポイントの真実
藻が多い場所は避けられがちですが、実は良型キスが潜む絶好のポイントとなることがあります。ベテラン釣り師が選ぶ理由とその攻略法を解説します。
- キスが好む場所とは?藻や岩場が持つ「隠れたメリット」を釣り理論から解説
- 海藻が多い原因とは?自然環境や季節変動の影響を理解しよう
- 実際に釣ってわかった!藻が多いエリアでも良型キスを狙う釣り方のコツ
- よくある質問
キスが好む場所とは?藻や岩場が持つ「隠れたメリット」を釣り理論から解説
キス釣りで良型を狙う際、藻や岩場が点在するエリアは見逃せない好ポイントです。
これらの「変化」のある地形は、キスにとって餌となる小動物が豊富であり、また身を隠す場所としても最適です。
特に、アマモなどの藻場は産卵場としても機能し、大型のキスが集まりやすい傾向があります。
また、砂地が広がり、程よく岩や藻場が点在している場所は、キスが潜んでいる可能性が高いとされています。
ただし、これらのエリアは根掛かりのリスクも高いため、仕掛けの工夫や釣り方の調整が必要です。
海藻が多い原因とは?自然環境や季節変動の影響を理解しよう
水深と海底地形
海藻は光合成を行うため、太陽光が届く浅い水域に多く生育します。キスは浅い砂浜を好むため、水深が浅く、藻が生えやすい場所がキス釣りにとって好ポイントとなります。
また、岩場や起伏のある海底地形は、海藻が付着しやすい環境を提供し、その分布を促進します。
潮流
潮流は海藻の胞子や栄養塩の分布に影響を与えます。適度な潮流は、海藻の成長に必要な栄養素を供給し、繁茂を助けます。
しかし、強すぎる潮流は海藻の付着を妨げ、藻が流されやすいです。
水温
海藻の生育には適切な水温が必要です。多くの海藻は温帯から亜熱帯の水温を好み、季節によってその分布が変化します。特に春から夏にかけての水温上昇期には、海藻の成長が活発になります。
これらの要因が組み合わさることで、特定の場所や季節において海藻が多くなる現象が見られます。
実際に釣ってわかった!藻が多いエリアでも良型キスを狙う釣り方のコツ
1. 仕掛けの工夫
藻場では、仕掛けを早めに巻き上げて藻への絡まりを防ぐことが重要です。また、藻場の際を狙うことで、良型のキスが潜んでいる可能性が高まります。
2. ポイントの選定
岩礁帯のエリアでも砂地があれば良型の連発が期待できます。狙う時間帯は、午後から日没にかけてが特におすすめです。
3. 釣り方の工夫
藻が多い場所では、仕掛けを動かさずに置き竿にする方法も有効です。たまに仕掛けを跳ね上げてから巻くことで、藻が絡まないように仕掛けを移動させることができます。
よくある質問
- キス釣り中に仕掛けが頻繁に藻に引っかかってしまいます。どうすれば防げますか?
-
仕掛けを早めに巻き上げる「速巻き」や、着底後すぐに少し巻き取って海藻層を回避する方法が有効です。また、海藻天秤など根掛かりしにくい専用仕掛けを使うのもおすすめです。仕掛けの長さやオモリの種類を工夫すると、より回避しやすくなります。
- 藻が多い場所って本当にキスがいるんですか?
-
はい、実は良型のキスは藻場や岩場の際に潜んでいることが多いです。特に水温が上がる季節は、こうした場所でエサを探す習性があります。藻があるからと敬遠せず、ポイントを絞って狙うことが釣果につながります。
- 海藻が多い日は釣りをあきらめた方がいいですか?
-
あきらめる必要はありません。潮の満ち引きで藻の漂い方が変化するため、干潮や潮止まりを狙えば藻の影響を抑えられることがあります。また、少しポイントをずらすだけで藻の少ない場所を見つけられることもあるため、現地での観察が大切です。
- 海藻の種類によって釣りやすさは変わりますか?
-
変わります。例えば、「アマモ」や「ホンダワラ」などの長い海藻は仕掛けが絡まりやすく釣りにくいです。一方、短く密集しないタイプの藻場は魚が隠れやすく、釣りにも適していることがあります。ポイント選びの参考にしましょう。
まとめ キス釣りと藻
ここまでの内容を通して、キス釣りにおける「藻」との向き合い方が変わった方も多いのではないでしょうか。
私自身も、最初は“邪魔者”だと感じていた藻が、いまでは良型キスに出会うためのヒントになっています。
とくに大事なのは、「避ける」より「活かす」視点です。
藻があるからこそ、魚が潜み、餌が集まり、釣れる可能性が高まる。
それをうまく攻略できると、釣果はグッと伸びてくれます。
とくに重要なポイントは以下の通りです:
- 「トロロ藻」などの種類を知ることで対策しやすくなる
- 半遊動天秤など仕掛けの選び方で藻絡みを減らせる
- 竿の角度を意識することで仕掛けの浮き上がりを調整できる
- 潮のタイミングや場所選びも、藻との付き合い方に大きく影響する
- 藻場=チャンス!ととらえることで釣果アップの可能性が広がる
「藻が多いから今日はやめとこう」と思っていたあなた。
もしかすると、それは一番のチャンスかもしれませんよ。
知識と工夫次第で、“釣れないストレス”はきっと解消できます。
参照元:
- https://www.jfa.maff.go.jp/(農林水産省|漁業・釣り関連情報)
- https://www.zukan-bouz.com/(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)
- https://tsurihack.com/(TSURI HACK|釣り情報専門メディア)
- https://www.fishing-v.jp/(釣りビジョン公式サイト)
