釣りに行っても「もう少し数を伸ばしたいな」と感じたことはありませんか?私も最初は同じでした。そこで大切になるのがキス釣りの連掛けのコツ。
仕掛けや誘い方を工夫するだけで驚くほど釣果が変わるんです。この記事では初心者でも実践できるキス釣りの連掛けのコツを、体験談を交えながらわかりやすく紹介します。
- 初心者でも実践できるキス釣りの連掛けのコツ
- 仕掛けとエサ選びでアタリを増やす具体的な方法
- 数釣りを狙うための誘い方と合わせのタイミング
- 風や潮を読んで釣果を伸ばす立ち回りの工夫
キス釣りの連掛けのコツを徹底解説|釣果を伸ばす基本知識と準備
キス釣りで効率よく数を伸ばすには、基礎知識と準備が欠かせません。釣具メーカーの調査でも、準備の有無で平均釣果に2倍以上の差が出るとされています。
- キス釣りの連掛けのコツ
- 仕掛けとエサ選びの工夫でアタリを最大限に引き出す方法
- 数釣りを狙うための誘い方と合わせのタイミング
キス釣りの連掛けのコツ
キスは砂底を小さな群れで回遊する性質があり、多バリ仕掛けを使った『引き釣り』では、いかにアタリを逃さず“連掛け”を狙うかが釣果の鍵となります。
この記事では、実践的なテクニックに基づくコツを紹介します。
引き釣りで連掛けを確実に狙う基本動作
キスの引き釣りでは、仕掛け投入後にゆっくり手前へ引いていきます。アタリを感じたら、すぐに回収せず、そのまま引き続けることで複数のハリに掛ける確率が飛躍的に高まります。これが「連掛け」の基本動作です。
仕掛けにテンションをかけつつ、他のハリにも食わせる
ろんどくサイトの実釣レポートによれば、アタリがあったら仕掛けに少しテンションをかけたまま、素早く引いて他のハリにも魚を掛けていくと成功率が高まるとされています。
この“テンション維持”の工夫は、連掛けを狙ううえで非常に有効です。
エサの付け方は「短め」が基本
エサの長さは短めが基本。長く垂らすとキスが端だけをつつき、針に掛かりにくくなるため、ハリ先から1cmほど垂らすのがおすすめです。これにより、吸い込んだときにしっかり掛かる可能性が上がります。
誘いは“自然な動き”が効果的
大きなアクションよりも、仕掛けを引きずるだけの控え目な動きで誘うのがキス釣りの鉄則。
竿を軽くさびくか、リールをゆっくり巻くことで十分に誘いになります。特に引き釣りでは、自然な動きによる誘いが好反応を生むことが多いです。
感触の違いを見極めて次のアクションへ
「アタリ」と「掛かった感触」の違いを把握することも大切です。
アタリは小刻みに引っ張られるような感触、対して魚が掛かると手元に大きく暴れるような引きが伝わります。
この違いを見極めて、最適なタイミングで合わせや回収に移れるようになりましょう。
仕掛けとエサ選びの工夫でアタリを最大限に引き出す方法
キス釣りでアタリを逃さず連掛けを狙うためには、仕掛けの構成やエサの選び方・付け方を場面や目的に応じて使い分けることが重要です。
虫エサの種類とその使い分け
キス釣りで基本となる虫エサは「イシゴカイ(ジャリメ)」「青イソメ」「チロリ」です。
- イシゴカイ(ジャリメ)
細身で柔らかく、キスが吸い込みやすい形状が特徴。引き釣りによる数釣りに特に向いています。 - 青イソメ
太めで存在感があり、夜釣りや遠投してじっくり食わせたいときに効果的です。 - チロリ(東京スナメ)
手に入りにくい存在ですが、状況次第ではアタリの出方が非常に良いため、見つけたら少量でも備えておくのがおすすめです。
さらに、潮回りや時間帯に応じてエサを使い分けると効果は格段にアップします。
- 昼間(活性が落ちやすい時間帯) → 青イソメやパワーイソメで動きと匂いを重視しアピール。
- 夕まずめ(活性が高いゴールデンタイム) → イシゴカイで食わせ重視、大型狙いならチロリ。
- 潮が大きく動く(大潮・中潮) → 青イソメで広範囲へのアピール、イシゴカイで数釣り狙い 。
- 潮が動かない(小潮・長潮) → 自然な見せ方のイシゴカイかチロリでじっくり誘う。
エサの付け方と仕掛けの工夫
エサの付け方にもいくつかのバリエーションがあり、状況に応じて使い分けることでアタリの出方に差が出ます。
- 房掛け
エサを束状に付けて動きやアピール力を強化。広範囲でのアタリ取りに有利です 。 - チョン掛け
頭だけを付けるシンプルな方法で、エサが外れにくく根掛かりも減少。アタリの正確さを重視するときに有効です。 - ミチ掛け
針に沿わせて縫い刺しする形。回転防止・遠投時の飛びも良く、掛かりが安定します 。
また、エサは1〜2cm程度の短めが基本です。長すぎるとエサ取りの魚に取られやすく、アタリを逃しがちですが、良型や置き竿でじっくり狙う場合は2〜3cm程度に長めに付けてアピール強めにする使い分けも有効です 。
外道対策と仕掛けの選び方
ベラなどエサ取りが多い場所では、キスを優先して狙う戦略も必要です。
- 仕掛けはシンプルに:一本針+中通しオモリなど、余計な要素が少ない構成がベラのヒットを抑えキスに集中できます 。
- 針サイズとハリス:細軸6〜7号針、ハリス0.6〜0.8号がベラの吸い取りを避けつつキスに吸わせやすいバランス 。
- エサは細身短め:ジャリメやチロリなどがベラに取られにくくキスにアピールしやすいです
数釣りを狙うための誘い方と合わせのタイミング
数釣りを成功させる鍵は、“適切な誘い方”と“やさしい合わせ”にあります。キスの特性や状況に応じた釣り方を理解することで、初心者でも安定した連掛けが狙えます。
誘いは自然な動きで「砂煙」と「ポーズ」を活かす

キスが反応しやすいのは、エサの自然な揺れや砂煙による興味を引く動きです。仕掛けが底に着底したらまず“ステイ”して反応を待ち、もしアタリがなければ「ずる引き」で仕掛けをゆっくり動かし、砂煙を立てることでキスを誘います。
その後、竿を止めて“食わせる間”を設けるのが効果的です。
特に、昼間の釣りではキスの警戒心が高まる傾向にあるため、リールを軽く引きずるような自然な誘いが特に反応を得やすくなります。
誘いのパターンは潮の速さと活性に応じて変える
誘いの間隔・パターンは、その日の潮流やキスの活性に応じて調整する必要があります。
例えば、潮が速い・魚の活性が高い状況では誘い間隔を長めにとり、逆に潮が緩い・活性が低い時には短めの誘いにして、底を軽く叩いて止めるパターンが効果を発揮します。
こうした動作により、「砂煙+ステイ」で喰わせの間をつくるのが重要です 。
合わせは基本的に“待つ”スタイルで、自然に掛ける
キスの引き釣りでは、アタリを感じたらすぐに合わせるのではなく、むしろ待つことが釣果アップの秘訣です。
大合わせはキスを驚かせてしまい、エサを離す原因になるだけでなく、連掛けのチャンスを減らしてしまいます。
アタリが来たらそのまま引き続けることで、キス自身が自然に掛かることを利用しましょう。この自動的な掛かりが連掛けを生む構造です。
キス釣りの連掛けのコツで成果を上げる実践テクニック
現場では潮や風の条件が釣果を大きく左右します。研究データでも、潮流に合わせたポイント選びで釣果が3倍になった例があります。
- 風や潮を読んで実際に釣果を伸ばす立ち回り方
- 効率的なキャストと回収のコツ
- よくある質問への答え
風や潮を読んで実際に釣果を伸ばす立ち回り方
キス釣りで釣果を伸ばすには、潮の動きと風の影響を理解し、釣り場選びや釣行タイミングを調整する戦略が重要です。
- 潮が動くタイミングを狙う
上げ潮や下げ潮の始まり、特に「上げ3〜5分」「下げ5〜7分」の時間帯はキスの活性が高まり、アタリが多くなります。マズメ(朝夕の薄明かり)と潮の動きが重なると釣果もさらに向上します。 - 風裏の釣り場を選ぶ
強風時には風を遮る地形(風裏)や安定した足場を選ぶことで、キャストや仕掛けの安定性が保たれ、釣果と安全性が向上します。 - 良好なコンディションで素早い手返しを
風や波が穏やかな時間帯を狙い、仕掛け投入から回収までの「手返し」を素早くすることで、海中でのアクティブな時間が増え、ヒット率が上がります。
効率的なキャストと回収のコツ
キャストも回収も「技術的な精度」と「手返しのスピード」が釣果に直結するため、釣り場で差がつきます。
ハイレベルな釣果を目指すなら、以下のポイントを抑えることが重要です。
垂らしの長さを調整してミスを減らし飛距離を確保
遠投では、垂らしを「ロッドの一番下のガイド~2、3番目継ぎ目の中間」に設定し、近距離ではリールシート寄りに短く構えることで、力をロッドに乗せて安定したキャストが可能になります
仕掛けの絡みやキャストミスを防ぎ、狙ったポイントに正確に仕掛けを届けやすくなります。
着水時に必ずサミングを実施してキャストトラブルを回避
仕掛けが着水する直前にリールのスプールに軽く手で抵抗(サミング)を与えることで、仕掛けの先行を防ぎ、絡みやケガれを減らせます。これにより効率的な回収動作が維持でき、ロスタイムが減ります。
着底後のテンション回収でアタリも逃さず絡みも回避
着底後には、リールを1巻きして道糸のたるみを取り、仕掛けを張った状態に保つことが大切です。これによりアタリが取りやすくなると同時に、根掛かりや絡まりの発生を抑え、スムーズな釣り運びが可能になります。
回収ではロッドを使って仕掛けを浮かせ、トラブルを回避
回収時にロッドを立ててリールを早巻きすることで、仕掛けが底から浮き上がり、根掛かりを回避しながら回収できます。特に天秤仕掛けの使用時には効果的です。
よくある質問への答え
- キス釣りに最適な時間帯はいつですか?
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朝マズメと夕マズメがベストです。 警戒心が薄れ、餌への反応が活発になる時間帯であり、潮流の動きとも合わさると釣果が高まります。特に「上げ潮の3分目」や「下げ潮の7分目」がアタリが多いタイミングです。
- キス釣りで使うエサや仕掛けは?
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基本はジャリメ(イシゴカイ)やアオイソメの虫エサ、仕掛けは天秤かちょい投げ仕掛けが一般的です。 夜や遠投にはアオイソメ、中・近距離で数狙いならジャリメが有効です。
- 砂ずりはどのくらいの長さがベストですか?
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標準は50〜80cmですが、状況に応じて調整します。 潮が速いときや食い渋りには長め(80~100cm)、穏やかな状況では短め(30cm程度)が効果的です。ラインには感度と張りのバランスが良いフロロカーボン(1.5~2.5号)を使うのが理想です。
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まとめ キス釣りの連掛けのコツ
ここまでの内容を簡単にまとめると、キス釣りで数を伸ばすには「基本の動作」を丁寧に積み重ねることが大事でした。
また、連掛けを狙うときは「焦らず待つ」ことがコツだと強く感じます。アタリが出た瞬間に慌てて合わせてしまうと、せっかくの群れを逃すことも多いです。
自然に掛かるのを待ちながら、少しずつ仕掛けを引き続けると連掛けが決まりやすいのです。さらに、潮の動きや風の影響を見て釣り座を変えるだけでも、釣果は大きく変わってきます。
こうした細やかな工夫が積み重なって「今日はよく釣れたな」という実感につながるのだと思います。
ポイントを絞ると以下の通りです。
- 仕掛けはシンプルかつ丁寧に準備して、トラブルを減らす
- エサは短めに付けて、吸い込みやすさを優先する
- アタリがあってもすぐに合わせず、自然に掛かるのを待つ
- 潮や風を読んで釣り座を柔軟に変えることを心がける
- キャストから回収まで手返しを意識して効率よく攻める
これらを実践すると、ただ「釣れる」から「釣れる理由がわかる」に変わり、釣りそのものがより楽しくなります。次に竿を出すときは、今日学んだコツをひとつでも意識してみてください。思った以上に釣果が変わるはずです。
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