キス釣りで釣れる魚ってシロギスだけじゃないの?外道ばかりで悩んだ経験、私にもあります。
この記事では「キス釣りで釣れる魚」の代表例から外道対策まで実体験を交えて解説。次の釣行がもっと楽しくなるヒントをお届けします。だからこそ、読んでみてください。
- キス釣りで釣れる魚の代表例と外道の特徴を知ることができる
- チャリコが混じるケースや釣れたときの注意点を具体的に理解できる
- マグロは本当に釣れるのか?都市伝説的な噂の真相がわかる
- ベラや他の外道を避ける工夫と初心者が知っておきたいポイントが学べる
キス釣りで釣れる魚の基本と外道の種類
キス釣りではターゲットのシロギス以外にも、さまざまな外道が掛かるのが特徴です。外道の存在を理解しておくと、効率よく釣果を伸ばすことができます。
- キス釣りで釣れる魚の代表例
- チャリコが混じるケースと釣れたときの注意点
- マグロは本当に釣れるのか?都市伝説的な噂の真相
キス釣りで釣れる魚の代表例
投げ釣りやちょい投げで狙うキス(シロギス)の外道としてよく知られている魚には、「メゴチ(ネズミゴチ)」「ハゼ類」「ベラ」「チャリコ(真鯛の幼魚)」「フグ」などがあり、それぞれが釣り場や対応方法によって重要な存在となります。
以下、具体的に解説します。

メゴチ(ネズミゴチ):ガッチョ/テンコチとも呼ばれ、関西の釣り人には“嬉しい外道”的存在です。天ぷらにすると非常に美味しい点でも評価が高く「キスより旨い」という声もあります。

ハゼ類:マハゼをはじめとするハゼの仲間は河口や浅場で頻繁に掛かる外道です。良型ハゼは天ぷらにも適しており、釣って嬉しい魚とされています。

ベラ:港内や堤防でよく見かける外道ですが、種類によっては塩焼きや煮付けが美味と評判で、本命以外でも食べ応えがある魚です。

チャリコ(マダイの幼魚):砂底やシモリ周辺のポイントでしばしば掛かる外道ですが、20cmを超えるサイズであれば良いお土産になることもあります(ただし地域ごとのサイズ規制に注意が必要です)。

フグ:キス釣りで“最も嫌われる”外道と言われ、その鋭い歯でハリスを噛み切ることもある厄介者です。調理には専門の免許が必要で、持ち帰らずリリースすべき魚です。
チャリコが混じるケースと釣れたときの注意点
チャリコ(マダイの幼魚)は、キスと同じく砂地の浅場を好み、エサの嗜好も重なるため、特に夏場にはキス釣りで頻繁に混じる外道です 。
このため、「またチャリコだけ…」と感じる釣り人も多く、ポイントや仕掛けの工夫が釣果を左右します。
混じる理由と典型的な状況
- 生息環境とエサの共通性
チャリコはキスと同様に砂底の浅場で、小さな甲殻類を好むなどエサの嗜好も似ています。そのため、同じエリアで仕掛けを入れるとチャリコが先に反応しやすくなります 。 - 針のサイズとエサの影響
特に小型(ミニチャリコ)は、6〜7号の小さめの針に掛かりやすい傾向があります。また、浮き気味のエサや底から少し離れた位置で漂う餌はチャリコがヒットしやすく、注意が必要です 。
混じったときの対応と注意点
- 針サイズを変えて対策
8号以上のやや大きめの針を使うことで、小型チャリコの食い付きが抑えられ、キスのヒット率向上につながります。 - エサの選び方を工夫する
太めのジャリメやイシゴカイなど柔らかすぎないエサを用いることで、チャリコに先にアタリを取られる頻度が減ります 。 - 釣り場や時間帯を見直す
潮が動き始める中~後半の時間帯や、浅場ではなくやや沖目・水深のあるポイントに遠投するなど、場所やタイミングをずらすだけでチャリコの混入を回避しやすくなります。 - サイズ規制への注意
チャリコは地域によってサイズ規制があり、たとえば15cm未満はリリースが推奨されるなど、資源保護の観点からも慎重な取り扱いが求められます。
マグロは本当に釣れるのか?都市伝説的な噂の真相

キス釣りという穏やかな浅場の釣りで「マグロが掛かった!」という話はまさに“都市伝説”。実際に報道された希少事例もある一方で、例外中の例であることを正しく理解することが重要です。
都市伝説的な釣果の実例
鳥取県米子市淀江町の砂浜で、キス釣り中に体長約2m、145kg(血抜き後)のクロマグロが釣れたというケースが報じられました。
この釣り人は通常の仕掛けではなく、専用の深海・泳がせ仕掛けに変更して格闘し、最終的には8時間もの長時間にわたる格闘の末に釣り上げたとされています。
地元報道や放送取材でも、浅瀬を泳ぐ巨大なマグロの目撃や釣り上げ映像が取り上げられたこともありますが、いずれも極めてレアで、釣り人全体から見れば例外中の例として扱われています 。
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キス釣りで釣れる魚の実態と対策方法
外道が多い環境を知り、対策を講じることでシロギスを効率的に狙うことができます。釣具メーカーの調査では、外道の約4割がベラ類というデータもあります。
- ベラが釣れるときのパターンと外道としての扱い方
- よくある質問と初心者が知っておきたいポイント
ベラが釣れるときのパターンと外道としての扱い方
キス釣りにおける代表的な外道として知られるベラは、仕掛け・ポイント・エサ・誘い方などの条件が重なることで高確率で掛かってしまいますが、これらを理解し適切に対応すれば、釣りの効率向上につながります。
生息パターンと混じる状況
- 岩礁や消波ブロックなどがある砂地との境界
ベラは砂地だけでなく、岩場やシモリが点在するような場所にも好んで生息します。そのため、ゴロタ浜や砂利混じりの砂地ではキス釣り中にベラが混じりやすくなります。 - 釣り場全体が根の少ない開けた砂地であるかどうか
根や藻場が少ない広い砂地はベラが比較的少なく、キスをターゲットにするのに向いています。
外道として釣れてしまう原因と仕掛けの関係
- 仕掛け構造が複雑だと外道を誘発する
天秤や遊動式仕掛けは根掛かりリスクだけでなく、ベラなどを誘いやすい構造です。一方、一本針や中通しオモリのシンプル仕掛けはキスへのアピール性を高め、ベラを抑制できます。 - 軽い仕掛けで底をゆっくり引くこと
軽量仕掛けを使い、底に仕掛けをしっかりと這わせるように引くことで、ベラに反応を取られにくくなります。 - エサは細身のものを使う
細身のジャリメやチロリなど比較的小さく細長いエサは、キスには吸い込みやすく、ベラによる餌取りを抑えやすい傾向があります。
外道としてのベラへの対応戦略
- ポイント選定でベラを避ける
岩礁帯を避け、沖向きの開けた砂地や消波ブロックから距離を置いた砂浜を選ぶことで、ベラの混入を低減できます 。 - 仕掛けと誘いの工夫
天秤を使わず中通しオモリ&細軸の針、小まめな誘いでベラの取りが減り、キスへのアタリを取りやすくなります。 - 実釣での成果例
例えば、神戸・須磨海岸で砂地が広い場所に移動し、仕掛けを細軸6号針+ハリス0.6号、エサをジャリメの先端だけにしていたところ、良型キス12尾に対しベラはたった3尾という結果が得られたそうです。
よくある質問と初心者が知っておきたいポイント
- キス釣りでアタリがあっても掛からない…どうしたら良い?
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キスは「吸い込むように食べる魚」なので、大きな合わせより“向こう合わせ”が基本。つまりアタリを感じたらそのまま引き続けると、自動的にハリに掛かる傾向があります。複数針仕掛けでは追い食いを狙うと、さらに効率的に釣果を伸ばせます
- 針を飲み込んでしまった…どうすれば安全に外せる?
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無理に引っ張ると魚の口が傷むので、飲み込まれた場合はハリスごとカットして持ち帰り、帰宅後にプライヤーで慎重に外すのがおすすめです。また、口の曲がった部分(チモト)をつかむのがコツです。
- キス釣りで根掛かりが多いのはなぜ?どう避ければいい?
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砂地といえども海底に藻や小石、消波ブロックなどがあると根掛かりは起こり得ます。着底後すぐに軽く巻き上げる“速巻き”、あるいは障害物を避けるように仕掛けを操作することで回避率は格段にアップします。
まとめ キス釣りで釣れる魚
ここまでの内容を簡単にまとめると、キス釣りはシロギスだけを狙っているつもりでも、いろんな外道が顔を出すのが面白さでもあり、悩ましいところでもあります。
僕自身も砂浜で竿を出していると、狙ったキスの代わりにチャリコやベラが立て続けに掛かってきて「今日は外道デーだな」と苦笑した経験があります。でも、そのときの工夫や気づきが次の釣りで役立つことも多いんですよね。
外道を完全に避けるのは難しいですが、その種類や釣れる状況を理解しておくことで、仕掛けの選び方や釣り場の見極めがずっとラクになります。
とくに初心者の方ほど「なんでキスが釣れないんだろう」と不安になりがちですが、外道との付き合い方を知ること自体が釣りの上達につながります。
ポイントを絞ると以下の通りです。
- キスと同じ環境にいるメゴチやハゼ、チャリコなどは混じりやすい
- チャリコは針やエサの選び方で掛かる確率を減らすことができる
- ベラは岩礁混じりのポイントで多く、砂地を選べば回避しやすい
- 都市伝説的に語られるマグロは、あくまで例外的な珍事にすぎない
- 初心者は仕掛けや誘いを工夫し、外道も含めて釣りを楽しむ姿勢が大切
こうした視点を持つと、たとえ外道ばかりの日でも「次はどう改善しよう」と前向きに考えられます。
実際に僕も、外道対策で針を変えたり遠投したりするうちに、狙い通りのシロギスが釣れたときの喜びは格別でした。
結局のところ、釣りは経験と工夫の積み重ねです。外道との出会いもその一部として楽しめるようになれば、釣行そのものがもっと豊かになりますよ。
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