キス釣りの遠投の投げ方を徹底解説|仕掛け・フォーム・コツをプロが紹介

「キス釣りの遠投の投げ方って本当に難しいの?」と不安になる方へ。僕も最初は糸が絡まったり全然飛ばせなかったけれど、コツを知れば驚くほど安定して投げられるようになりました。

この記事では初心者でも安心して挑戦できる基礎から実践法までをまとめています。釣果アップを目指したいなら、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読むとわかること
  • キス釣りの遠投の投げ方の流れを初心者向けにわかりやすく解説
  • 遠投に強い仕掛けとラインセッティングのコツを紹介
  • キス釣りで遠投するときは何メートルを目安にすればいいかが理解できる
  • 安定したキャストを実現するための体の使い方と改善法がわかる
目次

キス釣りの遠投の投げ方の基本を徹底解説|初心者が知っておきたい基礎知識

キス釣りでしっかり遠投するには、道具選びと投げ方の基本を理解することが欠かせません。ここでは初心者が最初に押さえるべき基礎を解説します。

  • キス釣りの遠投の投げ方の流れ
  • 遠投に強い仕掛けとラインセッティングのコツ
  • キス釣りで遠投するときは何メートルを目安にすればいい?

キス釣りの遠投の投げ方の流れ

キス釣りにおいて遠投の成功は、「仕掛けの準備→垂らしと構え→キャスト→サミングやフォロースルー→着底→サビキ」の流れを正しく理解することが鍵です。以下に、各ステップを順に解説します。

STEP
仕掛けの準備(タックルとセッティング)

まず、ロッド、リール、ライン、仕掛けを自分の体力と釣り場に合うように選びましょう。

  • ロッドは反発力が高く、4 m前後の並継ぎが遠投に適しています(オモリ負荷25~33号が目安)。
  • リールは大口径スプールの投げ釣り専用スピニングリール、もしくは4000番以上の大型スピニングが遠投に適します。
  • ラインはPEライン(0.6号〜1号)+ショックリーダーが望ましく、力糸を使うと飛距離と耐久性が向上します。

▼キス釣りのタックルについては以下の記事で解説しています。
【準備中】

STEP
垂らしの長さと構えの設定

遠投する際は、竿の一番下のガイド〜2~3継ぎ目あたりまでの「垂らし」を取るのが効果的で、遠心力を効かせつつもコントロールを維持できる長さです。

仕掛けが絡まないように、水平に置いてスタンバイしましょう。

STEP
キャスト(投げる動作)
  • スリークォーターのスイングがオススメ。竿を斜め後方から振り出し、放物線を描くように投げます。
  • 振りかぶったあと、リリース角度は理想的には水平45度ですが、砂浜の傾斜を考慮し調整しましょう。
STEP
サミングとフォロースルー
  • 投げている最中、スプールの糸に軽く指を触れてラインの放出を調整し、仕掛けが先に落ちて絡みにくくします(サミング)。
  • キャスト後は竿を振り切り、左脇下を抜くように自然な体の動き(フォロースルー)を加え、安定した飛距離を維持します。
STEP
着底後の「サビキ」

仕掛けが底に着いたら、軽くリールを巻いてたるみを取りつつ、ゆっくりと引いて誘う「サビキ」を始めます。方法には、「竿サビキ」「リールサビキ」がありますが、初心者には「竿サビキ」が扱いやすくオススメです。

遠投に強い仕掛けとラインセッティングのコツ

遠投キス釣りで釣果を伸ばすためには、適切なライン選びと仕掛け構成が不可欠です。ここでは、ノウハウをもとに、具体的かつ実用的なポイントを厳選して解説します。

メインラインはPEがおすすめ(0.6〜1号が目安)

飛距離を重視する遠投では、伸びが少なく感度に優れるPEラインが最適です。一般的に0.6号から1号程度が使われており、強度と飛距離のバランスに優れています。

▼ラインのおすすめは以下の記事をご覧ください
【準備中】

チカライト(テーパーリーダー)で負荷を分散

メインラインの先にはチカライト(テーパーライン)を接続することで、キャスト時にかかる衝撃を和らげられます。特にPE同士を接続する場合、スムーズなライン移行と切れ防止に役立ちます。

天秤は固定型が飛距離を安定させる

天秤には固定式と遊動式がありますが、空気抵抗を抑え飛行姿勢を安定させるためには固定式の天秤が有利です。一方で、仕掛けの感度を重視するなら半遊動型も使い分けが可能です。

遠投用仕掛けの基本構成

遠投に適した仕掛けとしては、力糸(リーダー)の先に20〜35号のオモリ付き天秤を結び、その先に市販の5本針仕掛け(針サイズ7〜8号)をつける構成が一般的です。

▼仕掛けについて詳しくは以下の記事をご覧ください
【準備中】

キス釣りで遠投するときは何メートルを目安にすればいい?

サーフや広い砂浜でのキス釣りでは、仕掛けを届かせる距離が釣果を左右します。しかし、その「遠投」と言える飛距離には段階があります。

ここでは、釣り大会や経験豊富な釣り人の実例を参考にしながら、初心者にも理解しやすく整理します。

初心者の場合:50〜80mが現実的な目安

標準的な投げ竿と基礎的なフォームを習得した初心者であれば、50〜80メートルの飛距離が目安です。この範囲内でも安定した遠投が可能で、まずは腕慣らしとしても十分実現可能です。

平均的な遠投:100メートル前後を目指したい

一般的に「遠投」と言われる目安として、100メートル前後を目指す釣り人も多く、この距離まで届けば沖のポイントを広く探れるようになり、釣果アップに直結します。

上級者の境地:150〜200m!専門タックルと技術が鍵

長尺ロッドや専用リールを駆使し、フォームも極めている上級キャスターは、150〜200メートル超の飛距離を実現することもあります。これは、広範囲を探る必要がある状況や遠くの良型を狙う際にアドバンテージになります。

遠投距離目安まとめ

レベル飛距離の目安
初心者50〜80m
平均的な釣り人約100m
上級者〜競技者150〜200m以上

▼遠投関連記事
キス釣りの遠投距離はこうして伸ばす!目安と違いも解説

キス釣りの遠投の投げ方をマスターするための実践テクニック

基礎を身につけたら、次はフォームや投げ方を磨くステップです。ここでは安定して飛距離を出すための実践的なポイントを紹介します。

  • 安定したキャストを実現するための体の使い方
  • よくある質問と改善法

安定したキャストを実現するための体の使い方

安定した遠投には、腕だけでなく全身を使ったキャストフォームが不可欠です。上半身と下半身の役割分担を明確にし、効率よくパワーを伝えることで、飛距離と精度が格段に向上します。

全身を使う投げ方の基本:下半身7、上半身3の比率で力を伝える

ジャパンカップなどでも指導に携わるキャスティング講師によると、安定した大遠投には「上半身3:下半身7」の体の使い方が理想的です。

下半身、特に利き腕側の足で地面をしっかり蹴り、身体の捻転を使ってロッドに反発力を伝えると、50m飛距離アップしたケースも多いとのことです。

45度を意識した射出角度と胸を張ったフォーム

引用

投げ釣りで理想的なリリース角度は物理的に45度ですが、砂浜など傾斜地ではその角度も調整が必要です。


「視線は斜め45度、胸を張った姿勢」を強調しており、上体だけでなく下半身を使ってリズミカルに構えることが安定した飛距離につながると解説しています。

フォロースルーと重心移動の習慣化

キャスト後のフォロースルーでは、重心を前方(利き腕と反対の足)へ移すことが大切です。身体が自然と前傾し、竿先が仕掛けの飛行方向を向くことで、ラインの摩擦抵抗を軽減できます。

今すぐ実践できるフォーム改善アドバイス
  • 胸を張って構える:上体だけでなく腹部の回転と下半身の力を意識することで、フォームが安定。
  • 蹴り込みを強化:利き腕側の足で地面を蹴るようにして、重心移動をスムーズに。
  • 射出角度を意識:状況に応じて45度を目安に、フォームを調整してキャスト。
  • 重心のフォロースルー:キャスト後は前足(左足)に体重を移し、竿先を遠方へ導く意識を持つ。

よくある質問と改善法

仕掛けが絡むのですが、どうしたらいいですか?

原因の多くは投げ方にあります。力を入れすぎず、8分程度の力で投げることがポイントです。また、固定式天秤はシンカー全長が長いと空気抵抗で回転しやすく絡む傾向があるため、短いシンカーや中通しオモリの使用、あるいはフロート・ブラ天秤など可動部のついた天秤で抵抗を逃がすと効果的です

道糸が切れてしまったのは何が原因ですか?

糸が高負荷により切れる場合、力糸を使うことで負荷を分散できるため効果的です。また、ラインがガイドやスプールに引っかかると放出が急になり切れやすいため、道糸の号数を下げ、PEライン+力糸でのセッティングにすると安定します

ライントラブルを減らすにはどうすればよいですか?

ライントラブルを未然に防ぐコツは、「テンションをかけて均一に巻く」「リールで巻く」「スプールの糸巻き量は適正範囲にする」の3つをしっかり守ることです。特にモーター任せの巻き上げやギリギリまで糸を巻いた状態は、バックラッシュや絡みの原因となるため避けましょう

アタリがわからない・ヒットが感じにくいのはなぜ?

感度が高すぎるライン(PEなど)は、キスが触った際の違和感を強く感じさせてしまうことがあり、結果的に乗りが悪くなることもあります。フロロカーボンラインに変更すると、違和感が抑えられ、自然に食い込む「“?…”から乗ってくる感覚」が得られたという釣り人の報告もあります

まとめ キス釣りの遠投の投げ方

ここまでの内容を簡単にまとめると、キス釣りで遠投を安定させるには基礎と工夫の積み重ねが大切だと感じます。僕自身も最初は仕掛けが絡んだり、思った距離まで飛ばせず悩んだことがありました。

でも道具の選び方や体の使い方を少し変えるだけで、釣果がグッと変わった経験があります。遠投は単なる力まかせではなく、仕掛けやフォームの組み合わせで飛距離と精度を両立できるものです。

ポイントを絞ると以下の通りです。

  • ロッド・リール・ラインを自分の体力や釣り場に合わせて選ぶこと
  • 垂らしの長さやキャストの角度を意識してフォームを安定させること
  • PEライン+力糸や固定天秤を組み合わせて飛距離と安定感を高めること
  • 初心者は50〜80mを目安に、徐々に100m以上を目指すステップを踏むこと
  • 下半身をしっかり使ったフォームを身につけることで安定した飛距離を得られること

とくに重要なポイントは、この5つを意識しながら実践することです。慣れてくると自然に体が覚え、無理のない投げ方で遠くのポイントを狙えるようになります。

僕も「今日は届いた!」という感覚を味わえたときに、一気に遠投が楽しくなりました。これから挑戦する方は、失敗を気にせず練習を重ねながら自分なりのスタイルを見つけてみてください。

参照元

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この記事を書いた人

キス釣り歴15年以上の実力派アングラー。
東海エリアを拠点に、全国の有名釣り場からマニアックなポイントまで幅広く遠征。
遠投スタイルと多点仕掛けを駆使し、年間100日超の釣行で経験を蓄積。
実践に裏打ちされた「再現性ある情報」をモットーに、初心者からベテランまで役立つリアルな釣果データ・ノウハウを発信中。
ブログでは「釣れる理由」をロジカルに解説しながら、現場の空気感や小技も惜しみなく公開しています。

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