船でのキス釣りって専用の竿を使っても意味あるのかな?と思っている方多いと思います。私もそうでした。
でも実際に使ってみると使い心地もよく、船キス釣りをより一層楽しむことができました。
この記事では船キス竿を選ぶメリット・選び方について詳しく説明しているので、竿選びで迷っていた人の背中を押せるはずです。
- 船キス竿のメリットやどんな状況で役立つかがわかる
- 竿選びの基本スペック(長さ・錘負荷・調子など)の判断基準が見える
- 素材・ガイド・ラインと竿の組み合わせで何を重視すべきかが理解できる
- 具体的な竿モデルを比較して、自分に合う「使いやすさ」「食い込み」「汎用性」が把握できる
船キス釣りで船竿が最適な理由と選び方

船キス釣りにおいてベイトロッドを選ぶ際、操作性・感度・耐久性の3要素を押さえることで仕掛け回収やアタリ取りが格段に楽になり、釣果に直結します。
- 船キス釣りで船竿を使うメリット
- 基本スペック:全長・オモリ負荷・調子の選び方
- 素材・ガイド・ラインとの組み合わせポイント
船キス釣りで船竿を使うメリット

船キス釣りで船竿を使う最大の利点は、繊細なアタリを拾える穂先の感度と、短めで軽量な設計による手返し・誘いの操作性が両立する点です。
専用設計の穂先(グラスソリッド等)やネジレ耐性を高めたブランク構造は、微細なアタリを弾かず掛けにつなげるうえで有利です。
実戦では全長約1.6〜1.8mを基準に、潮流や水深に応じて錘負荷(目安10〜30号)を使い分けると効果的です。
基本スペック:全長・オモリ負荷・調子の選び方
- 全長(竿の長さ)
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船から釣るキス釣りでは、概ね1.6〜2.1mあたりが標準的な範囲とされており、特に 1.8〜2.0m前後 の竿が扱いやすいとされます。
「船キス釣りの竿は長さ1.8~2.1m」のモデルが「30号までのオモリ」を扱えるものとして推奨されています。
- オモリ負荷
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底を取りつつ仕掛けを安定させるため、15〜30号がよく使われるオモリ負荷の目安です。
水深や潮の速さによっては15号など軽めのオモリを使うこともあります。
事前に行く船宿で使われている号数を確認するのが良いでしょう。
- 調子(曲がり方/先調子 vs 胴調子など)
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「調子」とは竿のどの部分が最初に曲がるかを示すもので、7:3調子や8:2調子などの先調子が船キス竿で多く使われます。
先調子の竿はアタリの感度が高く、穂先で微妙なアタリを捉えやすい反面、硬さゆえに誘いの入りづらさや食い込みの鈍さを感じる場面もあります。
自分が重視する「アタリを取る」「手返し」「食わせ力」のバランスで選ぶのが鍵です。
ポイントまとめ
- 全長は 約1.8〜2.0m前後 を基準に、船上での操作性と底取りのバランスを考える
- オモリ負荷は 15〜30号対応 のものを選び、場所(潮・水深)に応じて号数を使い分ける
- 調子は先調子(7:3〜8:2)で感度重視・アタリ取り重視、胴調子で食い込み・バラしにくさ重視という使い分けをすること
素材・ガイドとの組み合わせポイント
- 竿の素材とネジレ耐性
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ダイワの「アナリスター キス」などでは、カーボンソリッド穂先「メガトップ」や「X45」構造を採用しており、軽さだけでなくネジレ防止性能が非常に高くなっています。
これにより、手返しの早い誘いや、魚がかかったときの暴れに対してもしっかり追従できる設計。
また、シマノでは「スパイラルX」構造を導入し、竿のネジレ強度を1.4倍・つぶれ強度を2.5倍に高めたことが技術解説で謳われています。
- ガイドの素材・設計と滑り・耐久性
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ガイド素材としては、SiC(炭化ケイ素)やトルザイトリングが高耐熱・低摩擦でライントラブルを減らす傾向にあります。
高価格帯のロッドでは、ガイドフレームもカーボン、チタン、ステンレスなど異なる素材で強度・軽さのバランスを取っています。
ポイントまとめ
- ネジレ強化構造(例:X45、スパイラルXなど)がある素材を選ぶと感度と操作性・耐久性が向上する
- ガイドリングは SiC やトルザイト、ガイドフレームは軽量素材かつ強度のある金属/複合素材を使ったものがおすすめ

船でのキス釣りにおすすめの船キス竿4選
多くのロッドから、船キス釣りに実績があり、上記選び方のポイントを満たすモデルをシマノとダイワから2本ずつ紹介します。
- シマノ:「ベイゲーム キス S180」
- シマノ:「キスBB S180」
- ダイワ:「キス X M-175・K」
- ダイワ:「アナリスター キス M-180」
シマノ:「ベイゲーム キス S180」

シマノの「ベイゲーム キス」は、ブランクスにスパイラルX構造を採用しており、軽量ながらネジレや潰れに強い設計で操作性・耐久性を両立している点が秀逸です。
穂先にはグラスソリッドタイプを使っており、喰い込み性能が高く、小さなアタリも弾きにくいため、食い渋りの場面でもアタリを逃しにくくなっています。
リールシートにはCI4+素材を使ったパーフェクションシートCI4+を搭載し、握りやすさ・軽さにも配慮されているため、長時間の船釣りでも疲れにくい設計になっています。
シマノ:「キスBB M180」

シマノ「キスBB M180」は、浅場〜深場のキス釣りに対応可能な キス専用入門モデルで、ブランクスに「ハイパワーX構造」を採用しており、竿のネジレやバラしを抑えて操作性を確保しているのが大きな特長です。
また、調子は 7:3 の先調子で、穂先が柔らかく魚に竿の違和感を与えにくいため、食い渋り時でもアタリを拾いやすいという実釣での評価があります。
このような特徴から、キスBB M180 は「初めての船キス竿として」「食い渋り/浅場でのアタリ重視の釣り」「軽い仕掛けで細かく探る釣り方」に特に適しているモデルと言えます。
ダイワ:「キス X M-175・K」

ダイワの「キスX M-175・K」 は全長1.75m、錘負荷8~25号、標準自重73gという設計で、「感度・操作性・食い込み性能」のバランスが非常に良く、浅場~中深場での船キス釣りに対応できるオールラウンドモデルです。
[先径1.0mm・元径7.9mmの細身設計+グラスソリッド穂先]を採用しているため、小さなアタリにも敏感で、喰い渋り時でも口を使わせやすいです。
さらに「ブレーディングX(ネジレ防止構造)」を備えており、操作時の無駄な竿の捻じれが少なく、仕掛け操作やアワセがスムーズに行えるのが大きな強みです。
ダイワ:「アナリスター キス M-180」

ダイワの「アナリスター キス M-180」 は、軽さ・感度・操作性を高めた設計で、船シロギス釣りにおいて非常に扱いやすい竿です。
具体的には、先径0.8mm/元径7.9mm・自重78gという細身で軽量なブランクスを持ち、錘負荷8〜25号のレンジで浅場から中深場まで対応できる力を備えています。
さらに、小さなアタリを明確に伝える視覚・手感度が優れているほか、誘いやアワセの操作で竿がブレにくいです。

よくある質問とまとめ
ここでは多くの方が気になる質問に答え、まとめていきます。
- やわらかい竿と硬めの竿、どちらを選んだらいい?
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やわらかめの竿(先調子寄り)はキスの細かいアタリを拾いやすく、食い渋り時に有利です。一方、硬めの竿は掛け・抜き上げで強さやパワーがあり、潮流が速かったり仕掛けやオモリが重い場面で安心。ただし、硬さゆえアタリを「感じにくい」「乗せきれない」こともあるので、自分の釣り場の潮の速さ・水深・キスの活性を考えてバランスを取ることが重要。
- スピニングロッド vs ベイトロッド、どっちがいい?
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スピニングロッドはキャストしやすく、てんびん仕掛けで遠投が必要な時や広く探りたいときに便利です。ベイトロッドは糸の出し入れや誘い操作(特に天秤や流し釣りでの仕掛け制御)がスムーズなため、底近くを正確に探りたい釣りや手返し重視の釣りで有利。
- 既に持っている竿で代用できる? 専用竿が無くても大丈夫?
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はい、代用は可能です。たとえばエギングロッド・メバリングロッド・バスロッドなど、先調子で感度が良い竿であれば十分使用できます。重要なのは適切なオモリ負荷が掛かること、竿の硬さがキス釣りのアタリを弾かないこと、操作性が確保されていること。専用竿がないときは代用品で釣果を伸ばす工夫(軽めのオモリ・細めの針・仕掛けの調整)が肝要です。
まとめ 船キス竿を使うべき
ここまでの内容を照らすと、私自身も最初は「どの竿がいいのか」「硬さの差ってどれほどか」がよくわからずかなり悩みました。
でもいくつか使ってみるうちに、竿選びで釣果が変わることを実感できたので、同じような悩みを持つあなたにはこのポイントを意識してほしい。
ポイントを絞ると以下の通りです:
- 全長は1.8〜2.0m前後を基準に、船上での取り回しの良さと誘いや底取りの自由度を両立させる
- 錘負荷は15〜30号対応が標準。潮流が速い・深場なら重め、浅場なら軽めを使い分ける
- 調子は「先調子(7:3〜8:2)」でアタリを拾うことを重視するか、「胴調子」で食いこみとバラしにくさを重視するかを自分の釣りスタイルで決める
- 素材・ガイド・ラインの組み合わせを軽視しない。ネジレ防止構造/SiCリングガイド/細めの道糸+適切なリーダーを使えば操作感・感度が格段にアップ
もしこの記事を読んだあなたが一番気になる項目だけでもチェックして竿を選べば、釣りのストレスがずいぶん減るはずです。
自分にとっての「使いやすい一本」を選んでみてください。
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