キス釣りにスプーンって本当に効くの?と半信半疑だった私ですが、実際にやってみたら想像以上に面白い釣りになりました。
投げ方やカラー選び次第で、静かな砂浜でも思わぬ連発劇になることも。
この記事では、初心者でもわかるスプーンの基礎知識から選び方、釣り方まで、私の体験談も交えてお伝えします。読めば「やってみたい!」と思えるヒントがきっと見つかりますよ。
この記事を読むとわかること
- キス釣りで使うスプーンの仕組みと釣れる理由
- 潮や水質に合わせたスプーンの重さ・形・カラー選び
- 波打ち際から遠投までのスプーンの使い分けテクニック
- 釣れないときに見直すべきスプーン釣りのポイント
キス釣りのスプーンの基礎知識と選び方
スプーンでキス釣りを成功させるには、まず「スプーンがどう動くか」と「どんな形・重さが適切か」を理解することが鍵になります。
- スプーンの基礎知識|仕組みと釣れる理由
- スプーンの選び方|重さ・形状・カラーの基準
- どうやって使う?波打ち際から遠投までの操作法
スプーンの基礎知識|仕組みと釣れる理由

スプーンは魚の捕食本能を刺激する「反射光」と「独特の揺れ動き」を活かしたルアーです。
金属板が水中で光を反射し、魚が好む小魚の動きをリアルに再現。
スプーンは軽量ながら遠投性能に優れ、潮流に乗せて自然な動きを演出できるため、活性の高低にかかわらずバイトを誘発します。
キスはスプーンのメインターゲットではありませんが、針等を工夫することでしっかり釣ることができます。

チヌを狙っているときにキスが周回していたので、キス針に付け替えると面白いほど釣ることができました。
スプーンの選び方|重さ・形状・カラーの基準
スプーンの選び方については以下の通りです。
重さ
キス釣りで使うスプーンは一般的に3〜7gが適切とされています。軽すぎると風や波の影響を受けやすく、底取りが難しくなるため、潮流の強さや釣り場の深さに合わせて選びましょう。
例えば、潮流が早い場所では5g以上のスプーンが安定して底を狙いやすいです。
初めての方はまずは5g前後でするといいでしょう。
形状
スプーンの形状は幅広タイプと細身タイプに分かれます。
幅広タイプは大きく水を押し波動が強いため、活性が高い時や濁りのある水質に有効です。
一方、細身タイプはスローな動きが得意で、クリアウォーターや低活性時に効果を発揮します。
カラー
カラー選びは水質と光量に依存します。クリアな海水ではシルバーやホワイトなどナチュラル系が自然に見え、警戒心を和らげます。
逆に濁りや曇りの日はゴールドやチャート系など光を強く反射するカラーがアピール力を高め、バイト率向上に繋がります。
複数色を揃えて状況に応じて使い分けることが重要です。
こちらが「重さ・形状・カラーの基準」をまとめた表です。
項目 | 基準・特徴 | 適した状況・ポイント |
---|---|---|
重さ | 3〜7gが基本。軽すぎると底取りが難しい | 潮流が早い場合は5g以上。風や波の影響も考慮。 |
形状 | 幅広タイプ:大きな波動、細身タイプ:スローな動き | 幅広:活性高い・濁りあり、細身:低活性・クリア水に有効 |
カラー | シルバー・ホワイト(ナチュラル系)、ゴールド・チャート(反射系) | クリア水はナチュラル系、濁りや曇りは反射系が効果的 |
どうやって使う?波打ち際から遠投までの操作法
キス釣りでスプーンを使う際は、波打ち際から遠投まで状況に応じた操作法が重要です。
スプーンに1.5号のハリスと9号のキス針をスプーンに着けて使用します。


まず波打ち際では、軽くキャストして底をゆっくりと引く「リトリーブ」でキスの反応を探ります。
キスは海底の砂泥層付近を狙うため、ラインの張り具合を調整し、底からルアーが離れすぎないように注意します。
遠投する場合は、重めのスプーンを選び、風や潮流に負けないようにロッドの角度とリール速度を調整。着底後は一瞬ステイしてから巻き始め、ウォブリングやローリングの動きを活かすことがポイントです。
変化のある誘いを加えることでバイトチャンスが増えます。


キス釣りのスプーンおすすめ3選
信頼性の高い実績とユーザー評価から、特に「使いやすさ」や「汎用性の高さ」でおすすめできるスプーンを厳選しました。
- ダイワ(DAIWA): クルセイダー5S HG
- ダイワ(DAIWA):スプーン チヌークS 4.5S
- スミス(SMITH LTD):スプーン ピュア 5g
ダイワ(DAIWA):クルセイダー5S HG
飛距離と操作性に優れ、潮流が速い場所でも安定して底を狙えます。
多彩なカラー展開で状況に応じた使い分けが可能。初心者から上級者まで幅広く支持されています。
ダイワ(DAIWA):スプーン チヌークS 4.5S


ゆっくりとしたフォールで低活性時のキスにアピール。
細身の形状で風の影響を受けにくく、遠投にも適しています。多彩なカラーが水質や光量に対応。
スミス(SMITH LTD):スプーン ピュア 5g


スミスの “ピュア” はワイドボディによる安定した泳ぎが魅力で、スロー巻きに適した設計です。
サイズ展開が豊富で汎用性が高く、様々な状況で活用可能な定番スプーンです。


キス釣りで実際にスプーンを試した結果とよくある質問
週末アングラーの声や現場での実績に基づいた「リアルな使い心地」と、初心者がぶつかりやすい疑問に答えます。
- スプーンを実際に使ってわかったこと
- よくある質問|釣れない時の原因と対策
キス釣りでスプーンを実際に使ってわかったこと
2025年7月下旬の朝まずめ、愛知県の「常滑りんくう釣り護岸」でキス釣りにスプーンを使用して実釣を行いました。
使用したのは5gのシルバー系スプーンで、波打ち際から30m沖を中心に狙いました。
結果、1時間半でピンギス〜20cmクラスを計14匹キャッチ。特に日が完全に昇る前の6時台に集中してアタリが多く、スローリトリーブと2秒程度のステイを織り交ぜることでヒット率が向上しました。
ステイ時間が長いとハゼが釣れてしまいました。
チヌも釣れます。
常滑りんくう護岸は底が砂地で根掛かりが少なく、遠投も有効なポイントです。
今回の釣果から、朝まずめの光量が低い時間帯はシルバーやゴールド系の反射を活かしたカラーが有効であること、また着底直後の誘いがキスの捕食スイッチを入れやすいことが確認できました。
よくある質問|釣れない時の原因と対策
- スプーンを使ってもアタリがないのはなぜですか?
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キスの群れが回遊していないタイミングか、レンジが合っていない可能性があります。潮の動き出しや朝まずめを狙い、底付近を丁寧に探るのが効果的です。
- 根掛かりが多くて釣りになりません。どうすればいいですか?
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底質が砂地でない場所や、藻が多いポイントでは根掛かりが発生しやすいです。軽めのスプーンに変更し、ロッドを立てて巻くことで回避できます。
- アタリはあるのに掛からないのはなぜ?
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キスが小型でスプーンを吸い込みきれない可能性があります。フックサイズを小さくするか、アシストフックを追加して対応しましょう。
- カラーは何を基準に選べばいいですか?
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晴天・澄潮ではシルバーやナチュラル系、曇天・濁り潮ではゴールドやチャート系が有効です。光量と水質に合わせて選びましょう。
- 遠投しても釣れない時は?
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キスは意外と波打ち際にも寄ってきます。遠投ばかりせず、10〜20mの近距離も丁寧に探ることで釣果が伸びることがあります。
まとめ キス釣りでスプーンは使える!
ここまでの内容を簡単にまとめると、キス釣りでスプーンを使うコツは思っているよりシンプルです。
ちょっとした重さやカラーの選び方で、釣果がガラッと変わるのを私も何度も経験しました。とくに朝まずめや潮が動き出すタイミングは、スプーンの良さが一気に引き出されます。
ポイントを絞ると以下の通りです。
- 重さは3〜7gを基本に、潮や風に合わせて調整する
- 幅広は活性高いとき、細身は低活性や澄んだ水に向く
- カラーは光量と水質で使い分け、2〜3色は持っておく
- 波打ち際と遠投、両方の距離をしっかり探る
- 着底後のステイやスロー巻きで食わせの間を作る
スプーンでキスを釣るのは、派手さはなくても奥深く、季節や海況によって小さな工夫が活きる釣りです。
これから挑戦する方も、まずは1本お気に入りのスプーンを持って砂浜に立ってみてください。波の音と一緒に、思わぬ出会いが待っています。
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