「若潮や小潮って、キス釣りには向いてないんじゃ…?」そう思っていた私も、実は何度も救われた潮回りです。
釣りに行ける日が限られていると、潮が良くないだけで諦めたくなりますよね。でも、キス釣りでは若潮小潮でも釣果を出せるタイミングとコツがあるんです。
私も最初は半信半疑でしたが、今では「狙い方次第」で十分アリだと感じています。
この記事を読めば、「釣れない潮」を「釣れる時間」に変えるヒントがきっと見つかりますよ。
この記事を読むとわかること
- 「潮回り」とキス釣りの関係がやさしく理解できる
- 若潮小潮のキス釣りで釣果が出る時間帯や釣り方がわかる
- 実際に釣れた成功例から、現場で使えるヒントが学べる
- 初心者でも安心できる、知多半島のおすすめ釣り場を紹介
キス釣りにおける若潮と小潮の基本を理解しよう

潮の動きと釣果の関係は初心者が最初に理解すべき重要ポイントです。キス釣りにおける「若潮」「小潮」の特徴を正しく知ることで、釣果の安定化が期待できます。
- 潮回りとは?キス釣りとの関係をプロが解説
- 若潮でも釣れる?意外なチャンスタイム
- 小潮ではどうなる?上手な時間帯と釣り方のコツ
潮回りとは?キス釣りとの関係をプロが解説

「潮回り」とは、月の引力によって生じる海水の満ち引き(潮汐)の周期を指し、大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の5種類に分類されます。
1か月を通じて繰り返される自然現象です。
キス釣りでは、「潮が動く時間帯=魚の捕食活動が活発になる時間帯」として知られており、大潮や中潮といった潮位の変化が大きい日が釣りやすいとされています。
一方で、潮の動きが緩やかな小潮や若潮でも、満潮前後や朝夕のマズメ時を狙えば十分に釣果を得ることが可能です。
国土交通省の潮汐表や海上保安庁が公開している潮位データを確認し、事前に潮回りを把握して釣行計画を立てることが、安定した釣果を上げる第一歩です。
若潮でも釣れる?意外なチャンスタイム
若潮は、潮の干満差が最も小さくなる「長潮」の次に位置します。一般的に「潮が動かず釣れにくい」とされがちですが、キス釣りにおいては一概にそうとは言えません。
実際、若潮の日でも潮の動くタイミングを狙えば十分に釣果を上げることが可能です。
特に有効なのが、満潮前後や干潮前後の“わずかな潮の動き”が発生する時間帯です。このタイミングでは、キスが餌を探して浅場に差してくるため、砂浜や堤防からでもヒットが期待できます。
また、若潮の日は釣り人が少ないため、プレッシャーの少ないポイントでじっくり釣れるのもメリットです。
小潮ではどうなる?上手な時間帯と釣り方のコツ
小潮は、満潮と干潮の潮位差が最も小さく、海の動きが緩やかになる潮回りです。
そのため、「潮が動かず釣れにくい」と一般的には言われますが、キス釣りにおいては釣果がゼロになるわけではありません。
むしろ、小潮の特徴を理解し、適切な時間帯と釣り方を選ぶことで、安定した釣果を狙えます。
特に狙い目となるのは、朝夕のマズメ時(薄明薄暮の時間帯)です。これはキスの活性が上がる時間帯で、潮の動きが緩やかでも餌を積極的に探る習性が強まります。
また、小潮時は潮の動きが弱いため、ゆっくりと餌を観察する時間が長くなり、警戒心が薄れることも多いです。
こうした状況を活かすためには、軽めの仕掛けや繊細なアタリを取る技術が重要です。
ハリスを細くして食い込みを良くしたり、エサの付け方を工夫したりすることで、小潮でも良型のキスを狙いやすくなります。

キス釣りにおける若潮と小潮で釣果を伸ばす実践的な方法
実際に「釣れるのか?」という疑問に答えるには、経験則や環境条件の分析が必要です。ここでは若潮・小潮で成果を出す具体的な戦術やデータを紹介します。
- 釣れる?と思う前に!潮と場所の選び方が勝敗を分ける
- 実際に釣れた!若潮・小潮での成功パターン
- よくある質問:若潮や小潮は本当に釣れない?初心者が気をつけるべきポイントとは
釣れる?と思う前に!潮と場所の選び方が勝敗を分ける
キス釣りにおいて重要なのが、「潮」と「場所」の選び方です。魚は潮の動きに強く影響を受けるため、釣れるかどうかは潮回りとその時間帯、そして釣り場の地形に大きく左右されます。
特にキスは回遊性が高く、砂地や遠浅の海岸線、潮通しの良い場所を好む傾向があります。
まず潮については、大潮や中潮は潮位の変化が大きく、エサが流されやすいためキスの活性が高まりやすいのが特徴です。
一方、小潮や若潮といった潮位差が小さい日でも、満潮前後や干潮からの上げ潮時に限って釣果が上がることも多いため、潮見表を活用して釣行時間を計画することが鍵になります。
場所選びも釣果に直結します。たとえば、遠浅の砂浜では波打ち際から数メートル沖にブレイクライン(海底のかけ上がり)があり、キスはこのライン沿いを回遊することが多いです。

また、テトラ帯や港湾の外側などは潮がよく動くため、若潮や小潮でも好ポイントになります。
実際に釣れた!若潮・小潮での成功パターン
愛知県知多半島では、若潮や小潮といった潮回りでもキス釣りの好機が存在します。特に、潮の動きが緩やかなこれらの潮回りでは、釣行のタイミングやポイント選びが釣果を左右します。
2024年6月、小潮の苅屋漁港での釣行では、午後から夜にかけての時間帯にキスが釣れました。
この日は潮位が164.5cmで、潮の動きが緩やかだったものの、夕方から夜にかけての時間帯に釣果が上がりました 。
また、知多半島の内海新港では、8月下旬の釣行で20cmの良型キスが20匹釣れた実績があります。この日は潮の動きが緩やかな中でも、適切な時間帯とポイントを選ぶことで好釣果を得ることができました 。
これらの実績から、若潮や小潮といった潮回りでも、潮の動きがある時間帯やポイントを選ぶことで、キス釣りの成功率を高めることが可能です。
特に、朝夕のマズメ時や潮の変化がある時間帯を狙うことが効果的です。また、釣行前には潮見表を確認し、潮の動きや時間帯を把握することが重要です。
知多半島では、苅屋漁港や内海新港など、若潮や小潮でもキスが釣れるポイントが存在します。これらのポイントでは、潮の動きが緩やかな中でも、適切な時間帯や釣り方を選ぶことで、安定した釣果を得ることができます。
よくある質問
- 若潮や小潮では本当にキスは釣れないんですか?
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いいえ、釣れます。潮の動きが緩やかなため釣果が落ちる傾向はありますが、朝夕のマズメ時や潮がわずかに動くタイミングを狙えば、十分釣果を上げられます。特に場所と時間の見極めが重要です。
- 若潮・小潮の時に狙うべき時間帯はいつですか?
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満潮・干潮の前後1〜2時間(いわゆる「潮止まり」前後)がチャンスです。潮位の変化が小さい日でも、その前後に潮が緩やかに動く時間帯はキスがエサを探して回遊する傾向があります。
- 若潮・小潮のキス釣りでおすすめの仕掛けは?
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軽量なジェット天秤や遊動式の仕掛けがおすすめです。潮が緩いため、自然なエサの動きを演出できる繊細な仕掛けや細めのハリス(0.8号〜1.0号)が効果的です。
- 若潮・小潮に強いおすすめの釣り場はありますか?
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愛知県知多半島では、「苅屋漁港」「内海新港」「小佐漁港」などが実績のある釣り場です。波の影響が少なく、潮通しが良い場所を選ぶのがポイントです。地形やブレイクラインの有無もチェックしましょう。
まとめ キス釣りでの若潮・小潮の釣果アップ術
ここまでの内容を簡単にまとめると、若潮や小潮でも工夫すればキス釣りは十分楽しめるということです。
実際に私も、何度か「今日は潮が悪いな…」と不安を抱えながら出かけたことがありました。
でも、釣れるタイミングと場所を見極めれば、予想外に良型が連発することもあるんです。
潮が緩い分、キスがゆっくりと餌に寄ってくるので、繊細な釣りを楽しめるのも若潮小潮ならではの魅力です。
ポイントを絞ると以下の通りです:
- 若潮・小潮でも満潮や干潮の前後はチャンスがある
- 朝夕のマズメ時は、潮が緩くてもキスの活性が上がりやすい
- 軽量の天秤や細めのハリスで、自然なアタリを演出するのがコツ
- 潮見表で「少しでも動きがある時間」を事前にチェックする
- プレッシャーが少ない分、静かなポイント選びも武器になる
つまり、「潮が悪いから釣れない」と決めつけるのはもったいないんです。
私もそうでしたが、経験を重ねるうちに「潮が緩いときこそ学べる釣り」があることに気づきました。
せっかくの釣行日、少しの工夫で楽しさも釣果もグッと変わりますよ。
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