キス釣りのやり方を調べても難しそうに感じていませんか?実はちょい投げでも十分楽しめて、初心者でもコツさえつかめば安定して釣果を出せます。
この記事では、私が実際に体験して「ここ大事だな」と思った流れや条件をまとめました。迷わず始めたい方に役立つ内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- キス釣りのやり方|初心者でも安心して実践できる流れ
- キスが釣れる条件|潮や時間帯、砂浜のポイントの見極め方
- 仕掛けやエサの工夫|釣果を伸ばすための具体的なコツ
- 誘い方やリール操作|キスに口を使わせるための基本テクニック
初心者でもわかるキス釣りのやり方の基本と環境条件
キス釣りは初心者でも始めやすい海釣りで、正しいやり方と環境を理解することで安定した釣果が得られます。ここでは基本の流れから条件面までを整理します。
- キス釣りのやり方|初心者が押さえておきたい流れ
- キスが釣れる条件とは?潮・時間帯・砂浜のポイント
- ダウンショット仕掛けを使うメリットと使い方
- 釣果アップのためのコツ|仕掛け・エサ・投げ方の工夫
- 誘い方・動かし方の基本|キスに口を使わせるテクニック
- リールの巻き方で釣果が変わる?
キス釣りのやり方|初心者が押さえておきたい流れ

キス釣りはとても簡単です。まずは仕掛けを投げて、底についたらゆっくり引き、竿先にアタリが出たら少し待って巻き上げる、この流れを覚えましょう。
できるだけ遠くに飛ばして広く探りましょう。初心者は「ちょい投げ」と呼ばれる軽めの投げ方でも十分です。
投げた後、糸が止まったら着底の合図です。その後、リールを少し巻いて糸を張ってください。
最も基本的で効果的なのは、竿をゆっくり動かしつつ糸を一定の速さで巻く「引き釣り」です。海底をこうした動きで探ることで、キスが反応しやすくなります。
ピクピクしたら、すぐに巻き上げずに少し(3~5秒ほど)待ってエサを食わせましょう。その後、ゆっくり巻いて釣り上げます。
同じ場所で反応がない場合は、少しずつ場所を変えましょう。キスは群れで行動するので、同じポイントに複数いる可能性があります。
キスが釣れる条件とは?潮・時間帯・砂浜のポイント
キス釣りでは、潮の動きと釣りに適した時間帯、さらに狙う砂浜の地形を知っておくと、釣果がぐっと上がります。
潮の動きが大切な理由
キスは潮が動いているときに、エサとなるプランクトンや小さな生き物が流れやすくなるため、よく釣れます。
特に「上げ潮(海水が上がる潮)」の始まり(上げ3〜5分)や、「下げ潮(海水が引く潮)」の始まり(下げ5〜7分)のタイミングが狙い目です。逆に潮止まり(満潮・干潮直前後)は動きが少なく、キスが動きづらくなるため釣れにくくなります。
また、「朝まずめ・夕まずめ」の薄暗い時間と潮の動きが重なると、キスの活性が最も高まる絶好のチャンスになります。
▼潮についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
キス釣りは潮で釣果が激変!潮回りと潮止まりがカギを握る理由とは?
マズメ時(薄明・薄暮の時間帯)
「マズメ時」と呼ばれる、朝の明るくなる時間帯と夕方の暗くなる時間帯は、特にキスがエサを食べやすい時間とされています。これは光の変化により警戒心が薄れ、活発に動いてエサを探すためです。フ
日中でも潮が動いていれば釣れることがありますが、薄暗くなる前後のタイミングは特に釣果に差が出ます。
砂浜のポイントを選ぶコツ
キスは砂地の中でも、傾斜や盛り上がっている場所(カケアガリ)に集まりやすいです。そこにエサが流れてくるため、自然と集まりやすくなります。
さらに、防波堤の先端や流れが少しできる場所(例えば港の入口付近)などは、潮が動きにくくても流れが発生しやすく、キスが集まりやすい好ポイントです。
- 潮の動きがある時間帯(特に上げ潮・下げ潮の始まり)を狙う。
- 朝まずめ・夕まずめなどの薄暗い時間帯は特に釣れやすい。
- 砂浜ではカケアガリや潮の流れがある場所を狙うと効果的。
ダウンショット仕掛けを使うメリットと使い方

ダウンショットとは、エサ(またはワーム)の下にオモリをつける仕掛けのことです。
底にオモリだけが着き、エサは少し浮かせた状態になるため、キスに驚かれにくく自然に食いつかせやすいのが大きなメリットです 。
メリット
- キスに違和感を与えにくい
エサだけがふわふわ動くため、キスに自然に見えて警戒されにくいです。 - 同じ仕掛けを使っても魚が慣れにくい
みんなが同じ仕掛けを使っていても、キスが嫌がりにくいため有利です。 - 同じ水深をゆっくり探れる
エサを底から少し浮かせ続けられるので、キスがいる場所をじっくり狙えます。 - 底を探る幅が広がる
オモリとエサの距離を変えれば、底から少し上までいろいろな層を探れます。
使い方
- 仕掛けを作る
普通にフック(針)を結んだ後、その下に15〜25cmほどラインを残します。そこにオモリをつければ完成です。 - 釣り場での使い方
仕掛けを投げて底についたら、ロッドを軽く揺らす「シェイク」だけで、エサをふわふわ動かせます。その場で動かす「1点シェイク」は、じっとしているキスにも有効です。 - オモリの種類の工夫
根がかりが心配な場所では、細くて障害物を避けやすい「スティック型オモリ」が便利です 。
釣果アップのためのコツ|仕掛け・エサ・投げ方の工夫
キス釣りで釣果を伸ばしたいなら、仕掛けの選び方、エサの付け方、投げ方の工夫をちょっと意識するだけで大きな差が出ます。
仕掛けの工夫
仕掛けは3本から5本の針が付いた「天秤仕掛け」が基本。砂地を引きながら針が浮くと、キスが見つけやすくなります。
遠投が必要なときは、重めの天秤(15~30号)を使い、近場なら軽め(5~10号)に切り替えると扱いやすくなります。
エサの工夫
エサには「ジャリメ(石ゴカイ)」や「青イソメ」が定番。ジャリメは細くて吸いやすく、小型狙いにぴったり。
青イソメは太めで動きがあるため、大型を狙うときに効果的です。
エサは針から2~3cmほどはみ出すようにセットすることで、キスが見つけやすくなり、釣果アップにつながります。
投げ方と引き方の工夫
投げたら、まず底についたかを確認し、そこで少し待って仕掛けをなじませることが大切。潮になじんだ状態を作ることが、魚に違和感を与えずに食わせるコツです。
竿先を動かして仕掛けを少し浮かせる「誘い」を入れると、底から少し上を泳ぐキスにアピールできます。
引きの速さは「人が歩くくらいの速さ」が基本。速すぎると魚が追いかけられず、遅すぎるとエサに気づいても食いつかない場合があります。
アタリが少ないときや大型狙いの夜釣りでは、仕掛けを動かさず置き竿にして、エサのじわじわした動きで誘うのも効果的です。
▼うまい人の投げ方はこちらの記事で紹介しています
キス釣りが上手い人が実践する極意|初心者でも真似できる名人の合わせ方
誘い方・動かし方の基本|キスに口を使わせるテクニック

キスにエサに気づいてもらうには、仕掛けをただ引くだけでなく、ちょっとした刺激を加えて反応を誘うことが大切。以下のような工夫をすると、キスが思わず食いついてくることが多くなります。
静かに引きつつ動きをつける(引き釣り)
仕掛けが着底したら、まずリールをゆっくり巻いて動かしてみましょう。不自然な速さではなく、静かに引くことで仕掛けがふわふわ動き、キスの目に留まりやすくなります。
たまには止めて「食わせの間」を作ろう
引いたあと、仕掛けを一度止めてみて、しばらくその状態で待ちます。キスが迷ってから食いつくことがあるので、この「間」を意識するのが大切です。
砂煙を出して興味を引く
仕掛けを軽く引いて海底の砂を舞わせると、キスが「何だろう?」と近づいてくることがあります。その後、エサに気づいて食いつくパターンも意外に多いです。
堅すぎない竿で繊細な誘いを
長すぎず、ハリがほどよい竿を使うと、仕掛けの動きを繊細にコントロールしやすく、誘いの精度が上がります 。
リールの巻き方で釣果が変わる?
仕掛けの動かし方を工夫すると、キスが食いつきやすくなり、釣果がグッと伸びることがあります。特にリールの巻き方には、釣り方の成否を左右する大切なポイントがいくつかあります。
ゆっくり一定の速度で巻く「引き釣り」が基本
仕掛けを投げて底についたら、リールをとてもゆっくり、同じ速さで巻いて引っ張ります。これがキスを誘う基本の方法です。
底の砂が少し舞い、エサが自然に漂うので、キスがエサに気づきやすくなります。速さの目安は「1秒で20cmくらい」を意識するとちょうどいいです。焦らず一定のリズムで巻きましょう。
竿で引く「竿さびき」も有効な方法
慣れていない場合は、リールだけでなく竿を使って仕掛けを引く「竿さびき」もおすすめです。竿を軽く引いて戻す動作で、仕掛けの動きが手元に伝わりやすく、アタリにも気づきやすくなります。リールより感覚的に操作できるので、特に初心者にはわかりやすいです。
アタリの後も引き続けて「連掛け」を狙う
アタリが来て魚が掛かっても、すぐに巻き上げず、同じスピードで引き続けることが連掛けのポイントです。仕掛けについた魚が暴れることで次の針にも魚が掛かりやすくなり、一投で複数匹を狙うことができます。
状況によって「置き竿」に切り替えるのも有効
日中で活性が高いときは引き釣りが効果的ですが、夜釣りや水温が低いときはあまり魚が動かないこともあります。
その場合は仕掛けを投げたら置き竿にしてじっくり待つ方法に切り替えると、食いが悪い状況でも釣果を上げやすくなります。
実践で身につけるキス釣りのやり方と応用テクニック
実践を通じて応用テクニックを学ぶことで、釣果が安定しさらに大物も狙えるようになります。ここでは環境や装備の工夫を解説します。
- 飛距離はどれくらい?遠投が必要な場面と伸ばすコツ
- キス釣りに最適な時期とシーズナルパターン
- 水温が与える影響|キスが活性化する温度帯とは
- 最強の仕掛けはこれ!
- キス釣りのやり方に関するよくある質問まとめ
飛距離はどれくらい?遠投が必要な場面と伸ばすコツ
キスが岸近くにいないことも多く、仕掛けを遠くに投げられるかどうかで釣果が大きく変わります。ここでは、どれくらい遠くに投げられるとよいか、そしてそのためのコツを紹介します。
- 砂浜ではおおよそ50〜100mを飛ばせるのが理想です。海岸の広い場所では、群れが沖にいることもあり、遠くに投げられるほどチャンスが広がります。
- それほど飛ばせなくても釣れることもあります。魚が岸近くに寄っているときは、30m程度の「ちょい投げ」でも釣果が期待できます。
- プロは150m以上飛ばすことも可能ですが、これは専用タックルと高度な投げ技術が必要です。一般の釣りでは無理に追い求める必要はありません
▼遠投の投げ方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています
キス釣りの遠投距離はこうして伸ばす!目安と違いも解説
キス釣りに最適な時期とシーズナルパターン
キス(シロギス)は、春から秋にかけて活発に動き、釣りやすい季節が続きます。ここでは、季節ごとの特徴をやさしくまとめました。
- 春(4〜6月)
水温が上がり始めると、キスは深場から浅場へ移動してきます。この時期の早めの釣行では、大きめのキスを狙えるチャンスがあります。 - 夏(7〜8月)
キス釣りのピークシーズン。浅場で群れを作り、数釣りが楽しめます。まさに「キス釣りを始めるならこの季節!」という時期です。 - 秋(9〜11月)
水温が下がり始めると、キスは深場へ移動します。「落ちギス」と呼ばれ、大型で脂ののった個体が狙えます。遠投で深場を狙うのが釣果アップにつながる時期です。 - 冬(12〜2月)
冬場のキスはさらに深場へ移動するため、岸からの釣りは難しくなります。船で深場を狙うのが一般的です。
このように、キス釣りは春の接岸期、夏の盛期、秋の大型狙い期と季節によって狙い方が変わります。
▼より詳しい最適なシーズンの解説は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【準備中】
水温が与える影響|キスが活性化する温度帯とは
キス(シロギス)は、水の温度によって動きやエサを食べる勢いが大きく変わる魚です。
快適にエサを探してよく釣れるのは、だいたい18〜22℃くらいの水温です。特に20℃前後がもっとも活性が高く、釣果につながりやすい状態といわれています。
水温がその範囲より低いと、動きが鈍くなるため、深い場所に移動してしまい、岸からは釣りにくくなることが多くなります。
逆に、夏のような高水温では浅場に群れをつくり多く釣れることもありますが、あまりに高すぎるとエサを追う勢いが落ちたり、釣れにくくなることもあるので要注意です。
最強の仕掛けはこれ!
もし「自分にピッタリ&コスパ抜群」の仕掛けを探しているなら、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
市販品だけでなく、自作することで自由に針数を変えられたり、コスパよく量産できる“無限仕掛け”の作り方まで丁寧に解説されています。
キス釣りのやり方に関するよくある質問まとめ
- アタリはあるのに魚が掛からないのはなぜ?
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キスはエサをついばむように食べるので、合わせるタイミングが早すぎると掛かりません。「1~2秒待ってから竿を立てる」ことで食い込む余裕を与えましょう
- どんな場所がキス釣りに向いている?
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キスは砂地を好み、特に遠浅の砂浜や堤防際の砂底が狙い目。水深1〜3mで海藻や石が少ない場所が、キスが集まりやすいポイントです
- 仕掛けは自作したほうがいいの?
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初心者はまず市販の3本針の天秤仕掛けで練習するのがオススメ。慣れてきたら、釣れる数やサイズに合わせてアレンジするのが理想的です
まとめ キス釣りのやり方
ここまでの内容を簡単にまとめると、キス釣りは思った以上にシンプルで、ちょっとした工夫が釣果を大きく変えてくれます。
とくに重要なポイントを絞ると以下の通りです。
- 潮が動くタイミングと朝夕のマズメ時を狙うと釣れやすい
- 仕掛けは天秤やダウンショットなど場面に合うものを選ぶ
- エサはジャリメや青イソメを使い、付け方を工夫する
- リールはゆっくり一定に巻いて、アタリ後は少し待つ
- 飛距離やポイント選びで群れを見つければ数釣りができる
キス釣り やり方の基本はもちろん大切ですが、それ以上に「どんな状況でどう動くか」を意識するだけで釣果は大きく変わります。
砂浜で竿を出していると、同じ場所でも少し動かすだけで急に当たりが続くことがあり、釣りの奥深さを感じます。初心者の方でも、ここで紹介した流れや工夫を実践すれば、きっとキスのアタリの楽しさを味わえるはずです。まずは一歩踏み出して、気軽に試してみてくださいね。
参照元